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一刀両断 実践者の視点から【第553回】

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兵庫県に見える希望

 兵庫県教委は11月1日を「ひょうご教育の日」に制定したとのことである。社会全体で教育の重要性を見つめ直し、考える機会を設けるとしている。この記事に希望が見えた。
 政治や経済に利用される教育になりやすい現状を変えない限り、負の連鎖は続く。近年、様々に想定外の事件事故が多く発生している。対症療法では改善が困難な事は明白となっている。
 教育のための子どもの幸せにコミットする政治や経済にせねばならない。現在多くの命を奪い合っている戦争と同様に10歳代の行方不明者数は17000人を超えているのが日本である。
 この現実に真正面から取り組もうとしている政治家や行政はあるだろうか。
 ある塾の経営者にバイト学生が成績優秀な生徒がいじめや嫌がらせをしていると進言したところ、塾では道徳は教えていないと切り捨てられたそうである。
 行政や政治のゴタゴタの中で、教育に視点をあてて「ひょうご教育の日」を打ち出した事は素晴らしいと私は感じている。そして教育再生からスタートして頂きたい。頑張れ!兵庫
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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