野口　聡一　監修・荒舩　良孝

　本書は宇宙に関わるさまざまなトピックをまとめたもので、宇宙飛行士の野口聡一さんが監修している。
　野口さんへの巻頭インタビューでは、宇宙飛行士を目指した理由や宇宙開発の最新の動向、過去の活動の中で一番印象に残っていることなどを尋ねている。特に今年は月への関心が高まっており、「月のゴールドラッシュ」のような雰囲気があるという。
　第１章は、「月」がテーマ。月がなかったら人類は存在していなかったかもしれないといった話題に触れる。第２章は宇宙の誕生の謎やブラックホール、第３章は、地球と宇宙の境目はどこか―など太陽系、第４章は、宇宙開発を扱い、民間企業が活躍する時代になりつつあると紹介している。
　各章末のコラムも充実した内容だ。
　（９９０円　宝島社）
　（Tel０３・３２３４・４６２１）