海 ビーグル号で海たんけん
13面記事高久至 著・写真
著者は、海が大好きで、屋久島の海を拠点に海の魅力や環境問題を多くの人に伝える水中写真家。「日本中の海を、自分の目で見てみたい」と車を寝泊まりできるように改装し、各地の海を探検した。
本書は、4章構成で、最初はサンゴ礁が豊かな南の海や流氷のある北の海を紹介。次に黒潮や親潮などの海流を扱い、「日本の海のいろいろなすがた」や環境問題、漁師など海に関わる人の営みに着目した「海と人と」へ続いていく。環境問題では、地球温暖化などによりサンゴが白くなって死んでしまう「白化現象」の写真などを載せた。
著者は日本一周の旅を終えて、日本の海は本当に素晴らしく、海に囲まれた日本人にとって宝物と振り返り、「人間も海の生きものもみんなが幸せにくらせる海になるといいな」と結んでいる。
(2695円 アリス館)
(Tel03・5976・7011)