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「情報モラルの授業による児童・生徒の意識変化調査報告書」を公開

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LINEみらい財団

 LINEみらい財団が6月20日に「情報モラルの授業による児童・生徒の意識変化調査報告書」を公開した。
 同調査は、LINEみらい財団が提供する活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」を使用した情報モラルに関する授業実施前後での児童・生徒の意識変化を把握し、情報モラル教育の効果を測定するとともに、情報活用能力の育成支援などに資する情報を提供し教育現場へ寄与することを目的に実施された。
 調査は9校の小学校における児童590名、7校の中学校における生徒491名を対象に授業を実施され、授業前後に「情報活用」や「情報モラル」に係るアンケートを児童・生徒に行い、意識の変化等について、分析結果をまとめた。調査監修は、明星大学教育学部・今野貴之教授が務め、効果的であった授業(指導)のポイントを考察、まとめている。
 調査結果によると、SNSトラブル対処方法の理解度が21%上昇するなど「情報活用」「情報モラル」それぞれポジティブな変化が確認された。
 全体の調査結果から、この情報モラルに関する授業が、生徒が自ら情報を選び、解釈し、表現する過程を「体験的に学べる授業内容」であったことが「思考力、判断力、表現力」と「学びに向かう力・人間性など」の育成に影響を与えたこと。また、SNSトラブルに関するシナリオを通じて、「自身の日常生活で直結する」ことを認識できたことで、児童・生徒の「自分ごと化」の意識が促進されたことが分かった。

 詳しい調査結果は次のURLから確認できる。
 https://line-mirai.org/ja/report/detail/22

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