関西地区最大級 第9回関西教育ICT展 開催
9面記事山西 潤一 一般社団法人日本教育情報化振興会会長
一般社団法人日本教育情報化振興会(以下、JAPET&CEC)では、7月25日、26日の2日間、大阪南港ATCホールで「第9回関西教育ICT展」を開催する。ICT展の見どころや注目のポイントについてJAPET&CECの山西潤一会長に話を聞いた。
JAPET&CECでは、大阪国際経済振興センター、テレビ大阪、テレビ大阪エクスプロと共同で、7月25日、26日の2日間にわたり、NextGIGAに向けた個別最適な学び・協働的な学びの一体的な充実をテーマに、第9回関西教育ICT展を開催します。毎年5000名を超える皆さまに参加いただいている関西最大級の教育ICT展です。
GIGAスクール構想も4年が経過し、令和の日本型学校教育が目指す、児童生徒一人一人が端末を活用し、個別最適な学びと協働的な学びを通して、次代が求める自律的な学びの力を身につける教育が進んできています。従来のICT利活用による教師主導の一斉授業から子ども自身が自らの問題意識とペースで、他者とともに学びを深める授業へと教育方法も変わってきています。教育データの利活用やAI技術の教育への活用も模索され始めています。しかしながら、日常的利活用に関しての地域間格差も問題になってきています。1人1台端末をはじめとする学校のICT環境は、学びに必要不可欠な学習基盤とされ整備充実が図られていても、その利活用が進まなければ次代を担う児童生徒の資質・能力の育成がままなりません。
本ICT展では、このNextGIGAを視野に入れ、教育の情報化の最新動向やデジタル学習基盤を活かした授業づくりからデジタル教科書、教育データの利活用、急速に進歩する話題の生成AIやメタバースの活用、情報モラルやセキュリティー教育、校務の情報化など、教育DXに関わるさまざまな分野の専門家による50余りのセミナーが開催され、NextGIGAで進めるべき課題解決のヒントが学べます。また、先駆的に教育DXを進める3都市の教育長による「GIGAで一人一人が輝く教育のあり方を考える」など、自治体におけるGIGA端末整備活用に関する課題やその解決についても学べます。約165の展示ブースでは、114社からなる最新の教育機器やネットワーク、セキュリティーシステムの他教育DXの推進に役立つ豊富な教育コンテンツが直に体験できます。また、併催企画として、保育園・幼稚園・認定こども園の新たなステージを目指す専門展チャイルドケア、e―ラーニングトレンド・フェア、教育関連用品設備・サービス展も同時開催します。
初等中等教育から高等教育に関わる先生のみならず、教育委員会関係者、ICT支援員など、次なるNextGIGAの推進に向け、次代を担う児童生徒の教育に関わる皆さまにとって有意義な教育ICT展となるよう関係者一丸となって準備しています。多数の皆さまのご参加を期待しています。