生徒同士が対話し、新しい気付きに出会う授業
8面記事都道府県の特徴をカードにまとめる
ベネッセコーポレーション
(株)ベネッセコーポレーションは本年度、タブレット学習用オールインワンソフト「ミライシード」内に新たな授業支援アプリ「オクリンクプラス」をリリースした。
学校現場の声を反映して開発された「オクリンクプラス」は、共同編集をはじめ、これまでの同社の授業支援サービスよりもさらに子ども主体の学びを深められる工夫が散りばめられている。
同アプリを先行利用した枚方市立中宮中学校の佐納達平教諭は「最も住みやすい都道府県はどこか」というテーマで2年生社会科地理の授業を実施した。
生徒はこれまでの単元学習を生かし、自分自身が住みやすいと考える都道府県を一つ選び、理由や根拠について資料を用いてカードにまとめる。「オクリンクプラス」を用いることで、個々のカード作成の様子が全員に開示される。友だちがどんなカードを作っているかがリアルタイムで確認できるため、着眼点や資料の使い方、多様な表現方法からどんな見せ方を選択しているのか、などを参照。自らのカードに取り入れ「伝わるカード」として磨き上げていく。このようなまとめ・表現活動がリアルタイムで確認できる点は、入力に手が止まっている生徒において特に大きな支援材料になっている。
カード完成後は生徒同士で見合い、感想や気付きを相互にコメント。「オクリンクプラス」を使うことで、短時間で複数名との対話・相互評価が活性化する。ワンタッチで詳細まで書きこめるコメント機能により教師からの指導がなくとも生徒だけで複数の気付きを得ることできる。
佐納教諭は「授業に他者参照と相互評価を取り入れることで、普段から大切にしている、生徒同士で学び合える活動が実践できた」と振り返る。
「オクリンクプラス」は学校現場の声を集め、さらなるアップデートを随時予定している。今夏にも「集計」や「共有コード」機能がリリース予定。「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて同アプリの活用は有効な手立てとなるだろう。
問い合わせ=(株)ベネッセコーポレーション 小中学校事業本部 電話0120・8888・44
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