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一刀両断 実践者の視点から【第548回】

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元五輪選手の公選法違反

 《自民党を離党 “二頭流”で活動の堀井学衆議院議員 公職選挙法違反の疑いで強制捜査》(STVニュース)という見出しの記事が報じている内容を主権者教育で扱う教師はいるだろうか。
 地元の葬儀に秘書が香典を持参する事が違反とされている。その理由は理解されるものだろうか。
 一般人ならどうしても調整できないために友人に依頼することは少なくないはずである。それが議員はやってはならないという。
 また、「二頭流」とはジョークなのだろうが、今回の違反や離党さらには次回出馬しないなどの一連の重大な出来事を茶化して扱っている不埒なメディアもある。
 地元からの落胆とかつてのオリンピックの栄光が崩れていくのはやりきれないだろう。
 側近や秘書などの忠告がなかったのか不思議でならない。単純な事であり、追及されることは分かりきっているからである。
 聞く耳を持たなかったのか疑問が残る。あまりにも軽率な判断によって失ったものは計り知れないし、家族親類支援者への影響を考えると言葉を失う。
 同じ事を起こさない様に道徳をベースにして授業で扱ってはどうだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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