チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか?
16面記事木下 理仁 著
著者は、青年海外協力隊やかながわ開発教育センター事務局長などを経験してきた人物。 本書は、「国際協力」や「多文化共生」をテーマに著者が開催したワークショップを疑似体験するための、いわば「読むワークショップ」である。
この書名にある、「カカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか」という問いは、あるテレビ番組で若者数人がガーナを訪れたときに生まれたもの。ガーナの農園で働く子どもたちに、「チョコをあげるか」「あげないか」について議論を深めていく。
他にも多数の問いが示され、最後には、実際のワークショップの場面で、中高生たちから出てきた言葉を「みんなの意見」として紹介している。
もし、自分がこの時この場所にいたら…。
(1870円 旬報社)
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