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10歳代の行方不明、3年連続で増加

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 警察に行方不明者届が出された10歳代の人数は3年連続で増え、令和5年は1万7732人だったことが警察庁の集計で分かった。他の年齢層と比べても、10歳代で行方不明となる人数の割合は多かった。
 令和5年中の行方不明者の総数は90144人。他の年代でも増加傾向にあったが、10歳代の増加は激しかった。行方不明だったが令和5年中に所在が確認できた人はその約8割に当たる72357人、死亡が確認できた人は4・4%に当たる3955人だった。
 行方不明者届提出時の申告により、行方不明の原因・動機を分類したところ、10歳代の最多は「家族関係」が最多で35・1%を占めた。以下、「学業関係」(8・9%)、「事業・職業関係」(2・4%)、「異性関係」(2・4%)が続いている。「不詳」は19・9%だった。
 人口10万人あたりの行方不明者数は10歳代が165・1人。次に多かった20歳代は138・4人だった。人口比では2年連続で20歳代を上回り、実数では令和5年に20歳代よりも多くなった。
 10歳代の行方不明者数をコロナ禍の影響がなかった令和元年から比べると、割合・実数共に減った後、増える傾向となり、令和5年はどちらも令和元年を上回った。

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