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一刀両断 実践者の視点から【第539回】

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教育界のカネの流れ

 「千葉教育研究会というものがあり、教員から年間一人1000円くらいお金を取られていますが一切、収支報告はありません」というネット投稿があった。これが事実なら大事である。
 確かに教育界にはこうしたハッキリされないお金がある。特に組合費関係の不透明感は強い。行政との懇親会や接待などの支出金額はかなり潤沢と推察される。
 タクシーチケットを渡されて自宅までどうぞと言われて断ったことがある。電車の方が早いからであり、数万掛かるタクシー代が千円にも満たない電車賃で済む。
 人のお金だから湯水のように使えるのだろうと不愉快になったことを思い出す。
 残業代に関し、市の職員は満額が支給されて本俸よりも高くなることがある。県は上限があり実務とはかけ離れたものである。
 このような整合性のないお金の動きが基はと言えば税金でやり取りされているのである。
 不味いよなと分かっていてもこうした旨味にたかる輩は多く存在している。むしろに隠された覆いを取り去るとウヨウヨと逃げ回るあの様子が想像されて気持ちが悪い。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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