日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

心を言葉にしてみよう 為末大さん、茨城県立藤代紫水高校で講演

NEWS

その他教育活動

 陸上競技400メートルハードル種目で3度、オリンピックに出場し、日本最高記録を持つ為末大さんは6月12日、茨城県立藤代紫水高校(小島幸夫校長)で生徒と教員それぞれを対象に講演を行い、「自立とキャリア」などに関して思いを語った。生徒向けには、「自分を好きになる」「人に頼ること」「葛藤を抱えながら生きていくこと」の大切さについて語った。
 同高校は、県教育研修センターから、キャリア教育などに関する研究指定を受けている。運動部の活動も盛んであることから、今回の講演会が実現した。
 生徒向けの講演のうち、「人に頼ること」に関しては、自分の心を言葉にして伝えることが重要だなどと話した。
 為末さんは、スポーツ分野をはじめ、自己啓発書など著書は多い。教員向け研修では、子どものころから、読書が好きだったこと、選手時代に不調に陥った際、読書に助けを求めたことなどを語った。
 競技生活を引退してからは、コメンテーターなどとして活躍する為末さん。企業経営者でもある。自分の人生を振り返って「全然計画されていないキャリアだった。偶然の出会いがあった」と述べると共に、起業に関して、「普通の会社員もできる」「週1回の活動を起業と捉える世界がある」などと語った。
 質疑応答の時間には、好奇心や探究心を育てることに関して、「どのくらい社会に触れた機会があるかが重要」「自分の人生で嫌だった瞬間、好きなものと嫌いなものがクリアになる。自分の中にあるものを言語化する(ことが重要)」などと応じた。

その他教育活動

連載