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創作漢字で国語への愛情を育む 第15回「創作漢字コンテスト」開催

8面記事

企画特集

左=白川創作漢字最優秀賞作品 東京都・森本喜代治さん 【読み】かんがえすぎ
右=富国生命優秀賞作品 大阪府・中藤駿さん 【読み】ゆうしょう

産経新聞社

 産経新聞社と立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所は、現代日本の情勢や生活、将来の夢を創作漢字で表現する「第15回『創作漢字コンテスト』」を開催する。
 本コンテストは、「100年後まで残る漢字を作ってみませんか」をテーマに、国民自らが参加して、作り、読み、楽しみ、使うことによって国語が活性化し、国語を通じてわが国独自の教育・文化がより豊かになることを目的として実施する。
 本コンテストの広報アンバサダーは、歌手や俳優として活躍している傍ら、「名誉漢字教育士」の称号を持つ、武田鉄矢氏が前回に引き続き務める。審査員は、立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所元所長の加地伸行氏、作詞家の秋元康氏などが務める予定だ。
 昨年度の白川創作漢字最優秀賞に選ばれたのは、東京都練馬区の森本喜代治さん(当時94才)の作品。「考」の字の6画目を4画目のはらいまでのばした創作漢字で読みは「かんがえすぎ」。森本さんは、「デイサービスの合間時間に創作漢字を試みているのですが、ノートを見返しても駄作ばかり。それはみな作りすぎ、加工しすぎ、考えすぎだから。その思いを漢字に重ねると、字が動きました。これが面白い」とコメントしている。
 また、前回は大谷翔平の二刀流やコロナに関する作品の応募が多数あった中で、「センスがいい」と審査員に評価された作品が、昨年話題になった阪神タイガースの「アレ」をモチーフにした創作漢字だ。「虎」の漢字の下部をカタカナの「アレ」に変えて読みを「ゆうしょう」とするもので、大阪府大阪市の中藤駿さん(当時29才)の作品が富国生命優秀賞に選ばれた。
 昨年度は、小中学校の応募が大幅に増えたとのこと。今年も夏休みの機会に、日頃の発見や現代日本の情勢について創意工夫を凝らし、漢字1文字にして、応募してはいかがだろうか。

 コンテスト詳細はホームページにて。
 https://sousaku-kanji.com/

 問い合わせ=産経新聞社「創作漢字コンテスト」事務局

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