教員給与、独の半分以下 新刊で国際比較紹介
2面記事科学技術国際交流センター
科学技術分野の国際交流事業などに携わる公益社団法人の科学技術国際交流センターが教育への投資を拡大しようと、日本が諸外国と比べてどのような状況にあるか1冊の本にまとめた。初等中等教育段階に関しては教員の給与水準などを比較。日本の小学校教員の初任給は米ドル換算でドイツの半分以下で、韓国・トルコよりも低いという。
教育分野以外の各国データを収録した第1章に始まり、教育分野のデータを詳述した第2章、科学技術分野のデータを収録した第3章などで構成。ノーベル化学賞を受賞した野依良治さんらからの寄稿もある。
巻末には学期制の違いなどに関する資料を掲載。コロナ禍により検討課題となった「秋入学」は多数派ではなく、1~4月に1学期が始まる国や地域も多いことが分かる。
書名は「教育・科学技術イノベーションの現況」。千円(税込み)。