一刀両断 実践者の視点から【第500回】
NEWS「ゲスト」と教師は違う
《教員特別免許の授与促す指針改定へ》(共同通信社)という見出しの記事には驚かないが、教える事はできても伝えて自主的に意欲を引き出し継続させられるかは別問題である。
授業技術が必要であり児童生徒理解が求められる。ゲストとして話される場合と教師として関わる場合はかなりの違いが起きる。
センスと見通しが試される。確かにバランスのいい先生の授業や関わり方は児童生徒との信頼関係は厚く学習効果もはっきり分かる。
よって高い専門性のある教師は譬えも上手く平易に教える事が出来る。その反面、ブライトだけ高く学習について来れない児童生徒を見下したり小馬鹿にしたりする一部の不適切な教師も存在している。
前者になるためにもある程度の鍛錬が必要に私には思える。慢心が暴走するとかえって大きな不信を招く事になる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)