市教委の「未払い」

　《大阪市教委、学習用端末巡り7億円未払い　必要な契約2年間結ばず》（朝日新聞社）という見出しの記事にはたまげた。
　未払いの理由に整合性はなく忙しかったとの事、何度も請求の打診があったのに対応しなかったのは社会通念上、賠償金が請求されてもおかしくはない。
　確かに教育現場の多様な対応は考慮してもこれらの事務は指導主事や管理主事ではなく事務畑が対応する。かなりの大口になるし情報関連となると話題にならない日はないくらいの日常性がある。
　2年となると業者はたまったものではない。行政に逆らうと仕事が無くなるからなのか分からないが、よくもここまで我慢したものだと感心してしまう。
　役所の横柄さや怠慢は言い訳にならない。大阪市のこの醜態が学校へも広がっていないかが気になる。
（おおくぼ・としき　千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事）