日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

一刀両断 実践者の視点から【第495回】

NEWS

論説・コラム

教師による「中庸」の学び

 知人が鈴木宗男さんの「東京大地塾」に毎回参加しているという。作家の佐藤優さんも講師を務める講座である。
 私たち教師は社会の出来事をどのような形で収集し理解しているだろうか。それも偏りなく中庸の位置としてである。
 YouTubeでこの塾の動画を数編見たがとてもわかりやすく客観的な論調にお二人のイメージが変わった。
 全てを鵜呑みにはしないが、質問も平易な為に理解しやすい。
 こうした社会の出来事や考え方に教師は、自分から望まない限り触れることはない。ある意味、社会を知り考えて、教材を適切にアレンジして実学にする工夫があるべきではないだろうかと私は常に思っている。
 その意味では中庸中道を意識しながら広くそして適宜深く知り考えて論議出来る人的関係を持つ必要がある。それは異業種との交流であり、または町会などでの交流の中にある。
 相手に癖があると感じているのは、自分にも癖があると見る必要があるからである。その意味では冒頭の二人の人生はかなり奇抜に思えて興味深い。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

論説・コラム

連載