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一刀両断 実践者の視点から【第488回】

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違和感は目に現れる

 《25歳の小学校教諭の男を逮捕 教え子の着替えを盗撮しようとしたか 更衣室として使われていた空き教室にスマホを設置 茨城県》(TBS NEWS DIG)という見出しの記事によると、茨城県内の小学校に勤務する教諭が逮捕された。記事には氏名が出ていた。
 子供達に校長はどう説明したのだろうか。採用されてわずかな年数での逮捕である。養成した大学の教授の驚きも目に浮かぶ。
 ある県の教員採用選考試験から論文と適性検査が廃止された。そんな事をするよりも人の確保が先という事なのだろうか。それともこの二つの結果に意味がないと判断したのだろうか。
 一理はある。しかし、私は論文でその人物の成熟度や思考性を分析した事がある。そしてそれを脳科学の数値と比較したところ面白い結果が出た。
 性に関する異常行動の兆候を感じ取れるような事も必要ではないだろうか。
 先日、大学の学生との面談をした際、ADHDで服薬している事を指摘した。「親にも話していないのに何故わかったのですか」と聞かれた。これまで何千人と面談をして来ているので、本人が抱えている課題感は感じるのである。薬名まで当てたので目を丸くしていた。
 違和感や課題感はほとんどが目に出るものである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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