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一刀両断 実践者の視点から【第473回】

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教員のPTAの負担感

 千葉市PTA連絡協議会が全国組織から退会する手続きを進めているという。この流れが加速する気がしてならない。
 PTAには、教頭の頃、学校側からの役員として参加したが、会費や全国大会への動員などかなりの負担感を感じた。本来なら校内教育へ向けられるべきものが外部組織維持のために力を提供している感があったのは確かである。
 役職者は議員になるなど名士として認められていた様に思える。本来の目的よりも組織維持になると疑問は当然生まれるしコンプライアンスや説明責任は求められる。
 今回の脱退はかなりの期間論議されてきたのだろうが会費や参加している意味への疑問が形になったものと理解できる。
 初任の頃のことである。総会で大紛糾した事があった。ある意味不毛の議論であったがメディアが記事にしようとしていたので、騒ぎ立てるだけで信頼を失うので辞めてほしいと新採用の私が申し入れた。
 翌日校長に呼ばれて出過ぎたことはするなと指導を受けた事を思い出す。
 記者を呼んだのは組合員の方と判明した。子どもの為と言いながらも我田引水の輩は昔から存在する。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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