金融教育や進路の情報を発信 高校生や保護者も参考に
9面記事18歳成人オンラインフェアvol.2では、協賛した三井住友カード(株)と日本公認会計士協会、協力校の京都産業大学、奈良女子大学のコンテンツページを特設サイト内に掲載した。コンテンツページの内容は、キャッシュレス決済でお金の管理方法を学ぶサービスや、金融経済教育や消費者教育の導入としても活用できる会計教育の動画コンテンツ。また、高校生が「進路」「将来」を考える上でも重要となる大学情報など、さまざまな情報を発信した。ここでは各コンテンツページの内容を紹介する。
家族でお金の管理をする金融教育の一つに
三井住友カード(株)は、6歳から使えるVisaのプリペイドカード「かぞくのおさいふ」について情報発信を行った。
成年年齢の引き下げに伴い、保護者の同意なく契約を交わすことができるようになった。新成人となる高校3年生も消費者トラブルに巻き込まれることが予想されることから、同社は高校在学中に、より実践的な金融教育が重要と考えている。
「かぞくのおさいふ」は、子どものお小遣いを見守ることができるプリペイドカード。保護者の「共通のおさいふ」から子どもの「個別のおさいふ」へチャージができ、子どもがカードを使用すると、保護者へ通知される。さらに、アプリで残高の確認もできる。子どもが楽しみながらお金の管理を学べるサービスだ。
「会計」を学びトラブルに対処できる大人へ
日本公認会計士協会は、日常生活を舞台に会計を学ぶ動画コンテンツ「一言のシン」を紹介した。
「一言のシン」は、高校生のシンと中学生のマユリが、身近に起こる出来事を通じて「会計」を学んでいく物語。今回、コンテンツページで紹介したのは第4話「ウマい話に気をつけろ」だ。シンの周りでもうけ話やウマい話の勧誘があり、話に乗って良いか、何を根拠に判断すれば良いのか、悩み考えるストーリーとなっている。成年年齢の引き下げとともに、18歳から未成年者取消権が認められなくなった。同動画コンテンツでは、もうけ話やウマい話に出くわしたときの大事な考え方を学ぶことが可能だ。
進路を考える選択肢として
京都産業大学は、学校の特色やキャリア支援などの情報を発信した。
そばに鴨川が流れる京都産業大学は、10学部18学科を持ち、約15000名の学生が一つのキャンパスで学ぶ一拠点総合大学だ。
同大学は、学生に向けたキャリア教育と就職支援に力を入れている。先輩学生や卒業生からのアドバイスをもらえる機会や、学内就職支援行事の開催、今までに287の企業・団体との連携し、リアルな課題をチームで解決する授業や、仕事のやりがいなどを学べる就業体験など、さまざまな授業やイベントで学生の就職活動に寄り添っている。
奈良女子大学は、学内の雰囲気と、学生の就職や資格取得へのサポートについて紹介した。
官立の女子高等師範学校が前身の、西日本唯一の国立女子大学である同大学は、文学部、理学部、生活環境学部、工学部の4学部を持つ。
大きな特長として挙げられるのが、「学生と教員との距離が近い」という点。教員一人に対し学生の人数が少なく、疑問に感じたことをすぐに質問ができるアットホームな雰囲気。少人数でのきめ細やかな指導から、附属の大学院に進む進学する学生も多い。