身近なメタバースを分かりやすく紹介
9面記事日本実業出版社刊
日本実業出版社はこのほど、「メタバースで僕たちのコミュニケーションはこんなふうに変わる」(佐藤浩之著)を刊行した。近年、急速に広まったインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用によって、年齢、場所、立場などの壁を超えたコミュニケーションが期待されている。
通信業界に長年携わってきた著者は、日本や世界での活用例から、身近にあるメタバースを分かりやすく紹介。読者に楽しみながら、生活に取り入れてもらいたいと考えている。
教育分野では、通信会社などが設立したN高校・S高校の事例を紹介。同校はICTツールの活用で、通学せずに学習できる環境を提供。メタバースは不登校などの問題を抱える教育現場の可能性も広げる。令和4年末時点での生徒数は約2万4千人だという。
この他、与えられた「ブロック」で建物を組み立てながら「世界」をつくっていく「マインクラフト」というゲームが、「子どもの創造性を育み、探求心を向上させる」と紹介。メタバースでのまちづくりの体験から、子どもの発想で社会問題を解決することにも期待を寄せている。
他にもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の視点から、発達障害のある人たちの理解に向けた取り組みも紹介している。
四六判、208ページ、定価1870円。
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