日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

高校生たちの疑問に答える 旬報社から解説書

9面記事

新刊案内

裁判員制度

 旬報社はこのほど、「高校生も法廷に! 10代のための裁判員裁判」(牧野茂、大城聡監修)を刊行した。監修者は、弁護士として裁判員制度の推進と改善を目指す活動に参画してきた。
 一昨年の裁判員年齢の引き下げで、18歳から裁判員として参加が可能になった。本書は、高校生にも理解できるよう、裁判員経験者の体験談を軸にイラストや漫画を多く取り入れている。
 第一章の冒頭で、裁判員候補者名簿への記載通知が届いた高校生が、驚きや戸惑いを感じるストーリーが漫画で描かれる。続くQ&Aでは、学校との両立が可能かなどの疑問に答える。
 第二章では「法律に詳しくないから裁判に参加できないのではないか」など、普通の高校生が感じる疑問に対し、漫画の登場人物による対話の形式で分かりやすく答えている。
 最終章には、裁判員を経験したSさんのストーリーも掲載。若者が裁判員になる意義や、辞退率が年々上昇している裁判員制度の課題などで締めくくられる。
 本書によると、裁判員経験者のほとんどがやって良かったという感想を持っているという。守秘義務に関する思い込みなども払拭しようと試みている。
 B5判、100ページ、定価4180円。
 問い合わせ=Tel03・5579・8974

新刊案内

連載