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一刀両断 実践者の視点から【第436回】

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論説・コラム

年末の緊急入院

 《冬場に発症しやすい大動脈解離、注意が必要な人は》(福井新聞社)という見出しの記事は他人事ではない。友人だった立松和平さんの死因もこれだった。
 そういう私も年末に脳梗塞を発症して緊急入院する事になった。死は避けられないが突然となると周りのダメージは計り知れない。
 多くの方から見舞いのメールや励ましの手紙を頂いた。まだ、お役に立たねばならない事を嬉しく感謝した。
 様子がおかしくなり運転していたらガードレールに接触した。大したことはないと思っていたらタイヤが裂けていた。しかし自覚症状がなかったので確かに感覚が麻痺していた事が分かる。
 薬害への意識を強く持っていたので血圧も体重制限でコントロールしていたが気がつくと数値は超えていた。
 健康で美味しい食事を食べられることの幸せを集中治療室に入って痛切に感じる事になった。
 脳の障害は認識がないから大変で、「看護師さんすいません。起こして、助けて」の連呼が病棟に夜中中響き渡る。その中で淡々と処理をする職員には頭が下がる。
 能登でもこれ以上の状況が起きていることは想像できる。健康でないと助けにもいけない不甲斐なさを痛感する。申し訳ない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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