一刀両断 実践者の視点から【第409回】
NEWSロシア大統領と道徳
ロシアのプーチン大統領がG20の会合で発言したという。戦争を始めた張本人であり国際刑事裁判所から逮捕状が出ている。子供達が誘拐され殺害される極悪非道の様子が伝えられている。
こうした人物が公の場で見解を述べる事を認めた判断には驚いた。
何万人もの人間を戦争に追いやり犯罪者までも投入して死体の山をつくり、涼しい顔をしている悪魔の様な人間をそうさせた周りの人間の責任は同様に重たい。人が人を殺害する行為は国家間の戦争に限らず、家庭内でも起きている。
家庭内や社会のシステムそして何よりも生死を真正面から教えていない現状が問題で、道徳を根幹にして関連教科で徹底して学ぶべきではないのか。プーチン大統領も何らかの教育を受けたはずなのである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)