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一刀両断 実践者の視点から【第377回】

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論説・コラム

「赤ちゃんポスト」と性教育

 生まれたものの育てられない事情がある子どもを預かる病院が東京にもできるという。止むに止まれぬ思いからの事としている。
 確かに幼児が放置されたり望まれない妊娠を抱えての悲惨なニュースをよく目にする。この根元にコミットしない政治や教育の曖昧さが際立つ。
 性教育を何故上辺だけにするのか。セックスについて曖昧にしか教えない。その曖昧さが興味本位となり行為を悪戯にする事になってはいないか。
 これらは家庭で教えることなのか、それをやっている家庭を聞いたことなどない。
 メディアやネットなどの方が早くて具体的である。そこで相手を敬うという基本よりも欲望の満足が先になるのは当然ではないだろうか。
 ある著名な実業家は芸能人と同棲して噂になった。認知してはいないが多くの私生児がいるという。渋沢栄一もかなりの妾がいて、牧野富太郎も妾との物語がドラマになり子どもの多さには驚いた。
 生まれる子のいく先を考えることは性へのマナーではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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