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一刀両断 実践者の視点から【第375回】

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論説・コラム

平和へのリーダーを生むには

 《プーチン氏、徴兵令に署名 ウクライナでは攻防続く》(時事通信)という見出しの記事は戦争の長期化と死者と悲しみと憎しみが地球に溢れる事を意味している。
 こうした独裁者を裁きたい者がいる反面、理解し支援する者もいる。仮にプーチン大統領の側近に居たり親類や家族だったらどんな景色に見えるのだろうか。
 ナチスドイツのユダヤ人大量虐殺の歴史は2度と起こしてはならないし起きないと信じていたが、この有様である。
 ドイツに行くと今でもネヲナチが存在し活動している。平和を維持するとは一人の人間の中に崩れない平和への魂を宿すことではないだろうか。
 それが出来るのが教育である。ヒトラーもプーチンも、さらに平和を掲げながらも殺戮している面々も結果としては同じ事をしているのである。
 北朝鮮からロシアに兵を送る動きがあるようだ。志願があるらしい。ロシア兵として捕まれば北朝鮮へ戻らなくてもよいのだからと推測されるのは納得出来る。
 このように、本人の立場になって考えると立体に様々な意向が見えてくる。こうした中で平和へと舵をとるリーダーは教育の中でしか生まれてこない。
 ヒトラーにもプーチンにも平和を教えた教師がいたはずだ。その時、何をどのように教えたのか再現してもらいたいものである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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