行事や探究の教育効果測定 企業が中高向けシステム開発
3面記事 旅行大手のJTB(東京・品川区)と、評価システムを提供するInstitution for a Global Society(IGS、東京・渋谷区)は中学・高校向けの教育効果測定システムを開発した。教育活動の質の向上に向けて活用してもらいたいという。スマートフォンやタブレット端末で利用する。
教育効果測定システム「J’S GROW」は、アンケートへの回答を通じ、学校行事や探究での活動への取り組みを通した生徒の変化を数値として可視化するプログラム。学校行事の中から効果を測定したいものを選んだり、修学旅行という一つの行事の中での班別行動や戦跡見学といった一つ一つの活動など、最大五つの活動の効果を測定できる。
生徒は活動の1カ月前に性格診断、1週間前までに思考力などの「コンピテンシー」や活動への期待度を測る。活動終了後には、積極的に参加できたかどうかや、活動の中での意識変容などを回答する。事後のアンケートでは学校独自の設問も設定できる。
受検後には個人結果が表やグラフで示され、教員用の管理画面からは全体のデータを確認できる。
システムは申し込みから1年間なら、何度でも受検可能だ。