一刀両断 実践者の視点から【第352回】
NEWS大麻への対応
先日、校内研修の依頼を受けてある中学校へお邪魔をした。生徒指導面での事もあるので、訪問前に警察に実態把握へ出向いた。
非行はあるが暴力ではなく大麻関係が倍増していると知らされた。それも普通の子が犯している犯罪だと言う。
これには驚いたが、SNSなどで簡単に手に入り、ノリでやらせるようだ。学校の職員の意識もかなりの差が出ていて、その対応はかなり困難な気がした。
こんなにも地域が学校に影響を与えているとなると教委や警察ではとても無理と思えた。次なる犯罪が待ち受けているような予感がする。
あの大津のいじめ事件の起きた中学校が文科省の道徳研究指定校であった事は知られていない。専門家ばかりを講師にしても現実は何も変わりはしない証拠ではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)