2023年童謡文化賞 ひばり児童合唱団が受賞
4面記事贈呈式集合写真
東京書籍
一般社団法人日本童謡協会は、6月29日に東京ガーデンパレス(東京都文京区)で、第52回日本童謡賞と2023年童謡文化賞の贈呈式を開催した。
鈴木三重吉氏による童話と童謡の児童雑誌「赤い鳥」が、1918年7月1日に創刊したことにちなんで、この日を「童謡の日」として、例年この時期に式を開催している。
日本童謡賞は、子どもの歌の振興を図るために制定されたもので、今回は氏家晋也氏の「こんなとき ドキドキ」氏家晋也童謡小品集が受賞した。贈呈理由として、氏家氏の優しさや温かさが感じられ、子どもから大人まで楽しく歌えること、聴いている人々の心に余韻を残すとして、高く評価された。また、4年ぶりに贈られた日本童謡賞・新人賞には、おがたえつこ氏のおがたえつこ童謡集「はる うふふ」が受賞。さらに、日本童謡賞・特別賞は山野さと子氏に、日本童謡協会・奨励賞はひよこの会童謡合唱団と仙台童謡愛好会BグループHAPPY RABBITに贈られた。
第21回目を迎える童謡文化賞は、同協会と東京書籍(株)の協賛によって、日本の貴重な文化所産である「童謡」の普及発展に寄与する目的で創設。今年は、ひばり児童合唱団が受賞した。
ひばり児童合唱団は、1943年に皆川和子氏によって創立され、「音楽を通して豊かな感性を育て思いやりのある心を持てるように、そして誰もが楽しく歌える合唱団」をモットーに年に一度の定期演奏会やレコーディング・テレビ出演など実践的な活動を行っている。贈呈式当日は、創立者の甥である代表の皆川おさむ氏が出席し、受賞の喜びを語った。
また、同協会の設立50周年を記念し創設された童謡の作詩・作曲コンクール「ふたば賞」の優秀賞発表も行われた。作曲部門では、「そらとうみ」を作曲した植村千晶氏ら3名が、作詞部門では「またきてね」を書いた苗木鮎子氏と「てのひら」を作詩した横山里香氏他1名が選ばれた。