日本の森林に眠る未利用材を、新たなマテリアルとして有効活用
10面記事未利用材を有効活用し、新たな学校家具に
オカムラ
未利用材とは、森林整備の際に発生した不要な樹木や切り捨て材のうち、未使用の材のことである。森林の手入れや木を伐採する際に発生した未利用材は、森林に残されていると木材搬出の妨げになったり、台風や大雨が降った際に下流域へ流れ出たりするなど、さまざまな危険性をはらんでいる。未利用材の活用は、森林整備に寄与するとともに、災害時の流木などによる被害の防止など、社会課題の解決にもつながる。
(株)オカムラは未利用材の活用にあたり、知見と技術を有するエースジャパン(株)と協業し、国内の未利用材やダムにたまった流木などを資源として回収、チップ化、成型することで製品の天板に活用する。
完成した天板は、エッジを柔らかくし、縁材がないためチップになった木の風合いをユーザー(生徒)が感じることができるデザイン。この天板を、グループワークをよりスピード感をもって行える「SPRINT(スプリント)」へ展開。同シリーズはさまざまな機能を持ち移動させることができるスタンドやワゴン、テーブル、スツールで構成されている。これらを組み合わせ、作業に最適な設えでより主体的な学びをサポートする。
また、今後は初等中等教育の普通教室デスクの天板等にも展開し、未利用材教育什器を通して持続可能な教育環境の整備を提供する予定である。
問い合わせ=(株)オカムラ 電話0120・81・9060
https://www.okamura.co.jp/