栄養教諭の標準職務に偏食の相談指導など明記 文科省通知
1面記事 文科省は18日までに、養護教諭と栄養教諭の標準的な職務例を作成し、全国の教育委員会に通知した。栄養教諭の役割には、学校給食の栄養管理などの他、食に関する健康課題を抱える児童・生徒への相談指導を明記した。具体的な職務の内容は、服務監督権者の教委が地域の実情を考慮して定めるとしている。
有識者会議が今年1月に公表した報告を踏まえた。学校の働き方改革に関する中央教育審議会答申を受けて文科省は令和2年、教諭などの標準的な職務例を示したが、養護教諭と栄養教諭には作成していなかった。
栄養教諭の職務例には「学校給食の管理」と「食育」の二つを示した。給食の衛生、栄養の管理の他、食に関する指導教材の作成やチーム・ティーチングを挙げた。また、偏食などの食に関する課題のある児童・生徒の実態把握や相談指導も提示した。
養護教諭の職務例には健康診断や救急処置の実施、保健指導、健康相談などを示した。