20年ぶり国内開催の国際数学五輪、日本は6位
1面記事表彰式で金メダルの授与を受ける選手たち(左から2人目が日本代表選手)
世界の高校生世代が数学の力を競い合うとともに交流する国際数学オリンピックが7日から12日まで千葉市内を拠点に、国内では20年ぶりに開かれ、日本は昨年よりも二つ順位を上げて6位となった。中国は5大会連続の1位。日本は2009年大会の2位が最高で、2021年大会の25位からは大きく順位を上げた。6人の選手は全員が金・銀・銅いずれかのメダルを獲得した。
今回は100を超える国と地域から選手団が会場を訪れ、8日と9日に3問ずつ4時間半にわたって解答に臨んだ。
昨年のノルウェー大会で日本は国・地域別で8位だった。参加者の半数にメダルを授与し、金と銀と銅の割合が1対2対3となる。選手団の得点合計により国・地域別の順位を付ける。
今回の大会では、ウクライナ選手団が来日。開会式で国・地域別の選手紹介で同国選手団が壇上に上がると、フロアからはひときわ大きな声援が上がった。2年前に、この大会の会場となったロシアからの選手団は今回、参加していない。
各国選手団の顔ぶれはアジア系の選手が目立った。女性選手の参加も珍しくなく、グアテマラの選手団は2人とも女性だった。日本の6人の選手は全員が男性。
今回の大会で2位から5位までは、順にアメリカ、韓国、ルーマニア、カナダとなった。
10日には、日本で初開催となる国際物理オリンピックが都内で開幕。17日に成績発表と表彰式がある。