「対話的な学び」の実践集を日本マイクロソフトが無償提供
14面記事 日本マイクロソフト社は、対話的な学びを支援するための実践集「できるICT授業」(インプレス社発行)を無償提供している。
本書は、OfficeやTeamsなどのアプリをまとめた「Microsoft 365 Education」を使い、主体的・対話的で深い学びを実現することを目的としている。主にExcelを利用し、意見を同時に書き込んだり、互いの考えを読んだりする授業展開を紹介。このような学び方を導入することで、子どもの思考が深まり、意見がブラッシュアップする可能性も指摘する。
「Teamsで授業を始めよう」と題した第1章では、Microsoft TeamsからExcelの表を同時に編集し、意見を共有後、互いに吟味し、自分の考えを改善していく過程を紹介。
レッスン1で学習指導案の形で授業展開の全体像を示し、レッスン2では展開ごとに、授業への活用場面で生じる問題への対処法を示す。子どもが書き込んだ意見に対して、他の子どもが質問できる欄を設けるといった事例も盛り込んだ。レッスン3ではExcelファイルの作成と共有方法などの技術面を解説。レッスン4と第2章では、授業での実践例を紹介している。
本書は、6月に教育関係者向けに行われたイベント「New Education Expo 2023」でも紹介された。同イベントのセミナーで、本書を監修した信州大学の東原義訓名誉教授は、学校現場でのICT利用頻度に差があることに触れ、実践に向け本書を参考に3回ほど練習することを勧めた。