SDGsの用語を解説 元外交官が書籍を刊行
9面記事英語の原典も掲載
ミネルヴァ書房はこのほど、「SDGs辞典」(渡邉優著)を刊行した。SDGsの17の目標について具体的な達成目標を原典の国連文書を翻訳、169個の重要用語も解説している。著者は元外交官で、SDGsに関する書籍に用語の解説書がないと感じ、執筆したという。
本書はSDGsに関する用語集と英語辞典の2部構成。冒頭で、使い方が示される。例として「貧困をなくそう」という目標では、具体的な達成目標の項目で「極度の貧困」や「強靭性(レジリエンス)」などの重要用語を赤文字で記し、内容を詳述した参照ページを付記している。
本書の後半は、英語で書かれたSDGsの原文を掲載しており、構造を整理しながら読むといった読み方のヒントが示される。重要な文書は「原典に当たるべし」という著者の願いが込められている。英単語の和訳が付いているため、学校や家庭での英語の学習に役立てることも可能だ。
その他、「SDGsには妥協も含まれる」や「SDGsをより良きものに」といった学習者に向けた「5つの提言」も記載されている。
A5判、218ページ、定価2750円。
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