海を科学するマシンたち しんかい6500 深海のひみつをさぐれ!
16面記事山本 省三 作
友永 たろ 絵
「しんかい6500」は、深い海中や海底を探り、地球や海の謎を解き明かすために造られた日本製の有人潜水調査船。世界でトップクラスの性能だ。
深海には空気がなく、太陽の光が届かず、水圧がとても高い。「しんかい6500」には、そんな過酷な環境の深海に潜るためのいろいろな知恵が詰まっている。
例えば、船体がつぶれるのを防ぐために、操舵室や機器類以外は、どこにでも海水が入り、船の中と外を同じ水圧に保てるようにしている。
そして、もし事故が起きても必ず浮き上がれるように、機器類の隙間に浮力剤が立体パズルのように敷き詰められている。
潜水船の構造と潜水や浮上の方法を分かりやすく説明しており、自分が乗り込んだような気分にもなれる。
(1650円 くもん出版)
(Tel03・6836・0305)