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一刀両断 実践者の視点から【第325回】

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論説・コラム

性や権力の怖さ

 有名女優のダブル不倫が至る所で取り上げられている。ガッカリし怒りも覚えたが、やっぱりかと冷めてしまった。
 こうしたスキャンダルは表に出ないまでも至る所にあるのではないかと思わせる報道は控えるべきだろう。
 芸能事務所の性被害は国会で論じられるまでに発展した。煌びやかな世界の闇の部分は人権や人格や品性を破壊してメディアの格好の餌食にされてしまう。
 どちらも性へと行き着くが、経済や名声が潤沢になるとそちらへと流れる傾向があるのは何故だろうか。
 煩悩は皆持ってはいるがその制御が権力に巣食われると平常心を失って暴走する。
 性や権力の怖さを学校では教えてはいない。何故教えないのだろうか。
 以前日本の総理にも異性関係で辞めた方がいたが失った代償はあまりに大きい。若くして財をなし、芸能人と生活して様々に話題になる方がいるが、この方も非認知の子供が何人も居ると周知の事実になっている。
 いずれの場合も子供の事を考えた行動とは思えない。欲望に親としての道を見失った行為として断罪されるべきだが、子供の将来への影響を考えると、止める事が出来なかった悔しさは残る。その子を担任したらと考えてしまう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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