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民間が無料の不登校相談 駅前に窓口、利用しやすく

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 教育・学習支援を行うまなびナビ合同会社(東京・稲城市)は、5月から不登校児童・生徒に関する相談室として「まなびの相談窓口」を開設している。JR南武線沿いの駅前にあり、予約後に無料で相談できる。不登校支援の資格を持つ相談員が、不登校の子どもに合った民間の学習サービスや地域団体の支援施設を紹介している。

学習サービス、支援施設を紹介

 「まなびの相談窓口」の相談室は、稲城長沼駅前の小規模店舗が集まる施設内にある。中心部から離れた場所にある市の不登校支援施設が利用しづらいことから、駅前を開設場所とした。5月4日の開室から約2週間の利用者は5人ほどだという。
 保護者らが不登校などに関して相談に来るとまず、相談員が子どもの状況と希望する支援を中心とした話を聞く。その上で、フリースクールや学習支援を行う地域団体などを紹介。利用後の子どもの新たな相談などにも対応する。
 運営する「まなびナビ合同会社」は、オンラインでの学習サービスと民間の学習塾内で個別指導を提供している。オンライン学習には不登校の子どもも参加する。
 提携する民間のサービスは学習塾の他に、発達に関する問題を抱える子どもの支援教室や、学習への興味喚起が期待できるプログラミング教室がある。
 地域には、稲城市内で「中高生の居場所」を運営する市民団体や、隣接する府中市で学習支援を担う大学生ボランティアが中心の団体があり、連携を取っている。相談者の要望を踏まえ、それらの団体の運営する施設を必要に応じて紹介している。
 まなびの相談窓口は、同社の代表である中河西慎平さんが昨年12月に、みたかビジネスプランコンテストでグランプリを受賞した起業案を元にしている。
 フリースクールがない稲城市で、オンラインのフリースクールをつくるというプランで、今回の窓口開設から、フリースクールの設置といった今後の展開につなげたい考えだ。
 最終的にオンラインの学習事業を拡大したいと話す中河西さんは現在、認定NPO法人カタリバが運営する不登校支援のメタバース空間での学習教材の開発にも携わっている。
 今後、まなびの相談窓口を東京の郊外に増設することや、フリースクールや学童などの拠点を設置して、同社のオンライン学習を実施するといったことを構想中だ。

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