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幼小中の給食費無償化 人件費節約に効果 群馬・太田市

13面記事

地域・支援団体

群馬・太田市 清水市長が講演
民間団体の大会で

 一般財団法人の日本自治創造学会(理事長=穂坂邦夫・元埼玉県志木市長)が24日に開いた研究大会では、群馬県太田市の清水聖義市長が事例発表を行うなどした。太田市では、学校給食費を幼稚園から中学校まで無償化。滞納対策として実施した結果、学校給食担当職員の人件費を節約できたなどと話した。全国の自治体議員らが耳を傾けた。

 学校法人を設けて設立した「ぐんま国際アカデミー」にも触れた。平成17年度に市内で開校した私立学校で、英語で授業を行う特色がある。規模を拡大し、今は、小・中・高の一貫教育校となっている。
 清水市長は、東京・銀座で学校説明会を行ったことを紹介。「地方が東京を乗っ取る話になっている」などと話した。
 一方で、「ふるさと納税」により税収が減ったことや、ぐんま国際アカデミー設立の際の苦労なども語り、「ぜひ、独自の町をつくってください」と呼び掛けた。

埼玉・議員提案条例で報告
 これに先立ち、「ケアラー支援条例」など議員提案条例の制定が盛んな埼玉県議会から田村琢実議員を招き、条例制定までの過程などについて発表してもらった。同県議会では平成21年からの10年余りで、37本の議員提案政策条例が成立している。
 発表によると、自民党会派が過半数を占め、会派内で研究し、意見公募などを経て、議案をまとめる。この間、他の会派の提案を受け入れることもあり、採決ではケアラー支援条例を含め全会一致で可決することもあるとした。

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