教育実習の実施時期、柔軟化を議論 中教審教員養成部会
NEWS 文科省は26日、中央教育審議会の教員養成部会を開き、教育実習の実施時期の柔軟化について意見を交換した。昨年12月の答申では、短期集中型のこれまでの実施方法のほかに、通年で決まった曜日に実施したり、早い学年から「学校体験活動」として教育実習に代替して実施したりする方法の導入を提案していた。
この日の会議では委員から、通年実施にすると「年間を通して学校の教育活動を体験できる」などの利点も指摘されたが、「実習生の受け入れ体制を学校全体で整える必要が出てくる」といった意見や、実習指導の面で「教員養成系以外の一般大学で導入するのは難しい」といった意見も出た。
福井大学理事・副学長の松木健一氏は、現在の学生本人による実習校探しや実習校での指導教員の任命の仕組みなどを、体系的に整えていく必要があるとする考えを示した。
3月に発足した今期の中教審で、教員養成部会はこの日が初会合。部会長には学習院大学教授の秋田喜代美氏が就いた。