元文部次官の阿部さんが「交遊録」
3面記事 昭和63年から平成2年まで文部省(当時)の事務方トップの文部事務次官を務めた阿部充夫さんが入省後の模様などを著書にまとめた。書名は文部省の所在地にちなんで「虎ノ門交遊録」。先輩、後輩、同期の文部省職員との関わり、その人物評をはじめ、昭和30年の入省の後の文部行政について、阿部さんが務めた役職の視点で描写。戦後の文部行政の歴史について学べる。
入省以前の幼少期、青年期についてもつづった自叙伝・回想録ではあるが、戦後復興期から平成に入る前までの事実をつづったノンフィクション作品、歴史書としても読める。
悠光堂発行。1980円。