教科担任、全教科で進む 教育課程調査結果を公表
1面記事文科省
文科省は20日、令和4年度の教育課程・編成実施状況調査の結果を公表した。小学校での教科担任制の実施率は前回調査の平成30年度よりも全ての教科で増えていた。
同省が昨年度から「優先教科」にしている算数・理科・体育・外国語でも教科担任制の大幅な導入が進み、計画段階では小学6年の算数は15・9%(平成30年度7・2%)、理科は65・4%(同47・8%)、体育は21・7%(同10・5%)だった。令和2年度から教科になった外国語は19・3%から48・9%と2・5倍に増えた。
令和3年度に組まれた年間の総授業時数の平均は小学5年で1059・9時間(標準時数1015)、中学2年で1058・5時間(同)だった。
学校の働き方改革が求められる中、同省は小学5年で「1086時間」を超える授業時数は「教師の負担増に直結する」として改善を求めていた。だが、今回の調査でも25・8%の学校が1086時間を上回っていた。
調査は無作為に選んだ小・中学校それぞれ約1200校に実施した。