「死にたい」思い若者の半数経験 6割が相談せず
3面記事日本財団調査
若い世代の2人に1人が「死にたい」と思ったことがあることが日本財団の調査で分かった。誰にも相談しなかった人も多く、一人で抱え込んでしまう傾向が示された。
調査は昨年11月、18歳から29歳の男女を対象にインターネット上で実施。1万4819件の回答が集まった。
「死にたい」と本気で思ったことがある、または自殺を真剣に考える希死念慮の経験を問うと、44・8%の人が経験あると答えた。遺書を書くなどの行動をした経験がある人は2割弱だった。
希死念慮を感じたとき、相談した相手について尋ねると、誰にも相談しなかったが6割近くを占めた。国や自治体などが運営する公的な相談窓口に相談した人は2・4%にとどまっており、SNSで知り合った人の4・5%よりも低かった。
幾つかある相談窓口のうち、文科省では、「子供のSOSの相談窓口」として、0120・0・78310(フリーダイヤル・無料)を紹介している。