札幌市立星友館中学校で入学までの経緯を語る生徒＝文科省制作の動画「様々な経験が自信になる場　なくてはならない場」から

文科省

　文科省は、札幌市と京都市の夜間中学で現地撮影を行い、夜間中学の生徒や教員の声などを紹介する２本の動画にまとめた。３月末からYouTubeで公開している。どちらも不登校を経験した生徒の様子を交えた。義務教育期間中に十分に中学校教育を受けられなかった人たちにとって、どのような学びの場となっているかを描き出している。
　このうち札幌市立星友館中学校は昨年４月に開校。３人の生徒が出演し、通うようになったきっかけや、学校生活の様子、これから夜間中学で学ぶ人たちへの思いなどを語っている。
　２人の生徒は中学生時代に長期欠席を経験。学力面で高校進学が不安だったことなどから、夜間中学を志望したなど経緯を説明している。
　京都市立洛友中学校の動画では、校長の言葉で、ヤングケアラーかつ引きこもりの状態にあった生徒を紹介。成人になる前に学び直したいと考えたところ、福祉事務所で夜間中学の存在を知って入学したという。その後、定時制高校に進んだとした。
　洛友中学校は平成１９年に開校。動画では、海外出身とみられる青年や、孫がいる生徒などが登場する。
　どちらも９分前後にまとめた。平仮名、英語でテロップを付けたものや、２分以内にまとめた短縮版も公開している。
　「夜間中学　広報資料」などで検索。