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第2回 みらい育成シンポジウム オンラインで開催

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企画特集

パネルディスカッション第1部「教育の可能性を探求する」の様子

三菱みらい育成財団

 一般財団法人三菱みらい育成財団(平野信行理事長)は3月18日、「学びを変え、社会を変える教育の可能性」と題した第2回のシンポジウムをオンラインで開催。約300名がZoom、YouTubeで視聴した。
 開催に当たり挨拶を行った平野理事長は、過去3年間の成果や課題を振り返り、財団による助成事業から「心のエンジンを駆動させるプログラム」を紹介。「探究」のプログラム開発を支援する他、今後は21世紀型の教員育成プログラムを開発するなど、「次世代の育成を目指して粘り強い活動を続けていきたい」と4年目を迎える抱負を語った。
 続くパネルディスカッションでは、「教育の可能性を考える」と題し、財団の評議員、理事、選考委員の他、助成校の校長らが登壇。変革すべき教育の可能性を語り合った。
 第1部の「教育の可能性を探求する」では、現状の学校教育のさまざまな課題が提示されつつ、「主体性を引き出す教育」「働きながら学び続ける日本人を作る」といった意見が出された。
 第2部「教育の力を活かすには?」では、助成校から「心のエンジンを駆動させる」ポイントとして、「生徒の主体性を引き出すための工夫」や「教員のマインドセット=マネジメント意識を変える」といった意見の他、進学実績との兼ね合いから、「教育の成果をどう捉えるか」といった課題点も話された。
 その他、財団の藤田常務理事からの「3年間の助成活動から見えたことの報告」では、「心のエンジンの駆動」の仮設・構造化について、「協同的な学び、探究的な学びの経験が豊かな生徒ほど、また、納得・承認の環境が豊かなほど駆動度が高い」という傾向が示された。

 三菱みらい育成財団 https://www.mmfe.or.jp/

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