「アルフォンス・ミュシャ展」開催
4面記事<スラヴ叙事詩展>1928年 OGATAコレクション
八王子市夢美術館
八王子市夢美術館は「アルフォンス・ ミュシャ展」を2023年4月7日(金)から開催する。
本展では、19世紀末パリ、ベル・エポックを彩り、アール・ヌーヴォーを牽引したアルフォンス・ミュシャの栄光のパリ時代から故郷チェコに尽くした晩年までの作品、400点余りを展観する。
1860年、モラヴィア地方の村イヴァンチッツェ(現チェコ共和国)に生まれたミュシャは、27歳のときパトロンの援助を受けパリ留学を果たす。その後、援助が終了すると、挿絵画家として細々と生計を立てていたが、34歳のとき転機が訪れる。当時パリで名高い女優サラ・ベルナールの舞台「ジスモンダ」の宣伝用ポスターを手掛けたことで、一躍時代の寵児となった。ポスターはもとより装飾パネル、カレンダー、商品パッケージなど様々なデザインの依頼が殺到。優美な女性像と草花の有機的な曲線美を活かしたデザインは、「ミュシャ・スタイル」としてひとつのデザインのジャンルを確立した。
1910年、祖国に戻ったミュシャは、制作と並行して、プラハ市民会館の壁面装飾を手掛ける。1918年にチェコスロヴァキア共和国の独立後は、切手や紙幣など新国家に関連するあらゆるデザインを無報酬で引き受けた。
本展では、パリ時代の華やかなポスター、装飾パネルをはじめ、画学生の手引きになるようにと制作された『装飾資料集』などを中心に、祖国発展のため手がけた切手や紙幣のデザイン、<スラヴ叙事詩>のパネルなどを通して、後半生を捧げた祖国チェコへの献身にも焦点を当てる。
【展覧会概要】
名称
「アルフォンス・ ミュシャ展」
会期
4月7日(金)~6月4日(日)
※月曜日は休館
会場
八王子市夢美術館(東京都八王子市八日町8―1 ビュータワー八王子2F)
開館時間
午前10時~午後7時
※入館は閉館の30分前まで
※会期等は変更になる場合あり。詳細は公式サイトを確認。
公式サイト=https://www.yumebi.com