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学校経営に役立つおすすめ連載記事を紹介

4面記事

日本教育新聞社からお知らせ

 本年度、校長、副校長・教頭に昇任し、初めて本紙を手に取った方がいるだろう。4、5面の学校経営面のコンセプトは校長、副校長・教頭の学校経営・運営を情報で支えること。過去20年以上の連載記事の中から特にお薦めしたいものを紹介する。

ベテラン校長が在り方示す
校長塾 経営力を高める最重要ポイント
新校長への伝言

 本連載がスタートしたのは平成24年。今号で495回となった。
 ベテランの校長や退職校長が、主に経験の浅い校長に向けて、今後の学校経営の在り方を示す内容。10年以上にわたる連載の中で特に人気が高かったのは岐阜聖徳学園大学教授の玉置崇さんの原稿。現職の校長時代と大学教授になってからの2回登場いただいた。
 校長職の基礎・基本に加え、学校ホームページによる情報発信の具体策やPTAとの関係づくり、授業づくりの在り方などを丁寧に説明している。
 玉置さんは、4月早々に教職員に伝える言葉として、「教頭まで伝えたら、あなたの責任は50%、校長まで伝えたら、あなたの責任は0%になる。どのようなことも抱え込まないでいただきたい」を挙げている。他にも、「小さなことを小さなうちに伝える」といった言葉も並ぶ。玉置さんが10年前の本連載でつづった「保護者はネットで校長比べをする」という指摘は、今でも通じる内容だ。
 「校長塾」では、青木一さん、岩瀬正司さん、岡本和信さん、北川千幸さん、副島孝さん、竹崎優子さん、田畑栄一さん、藤本孝治さん、堀田浩一郎さん、森万喜子さん、山田貞二さん、和田裕枝さんらの記事は経営の参考になるはずだ。
 新しく昇任したばかりの校長に向けては、毎年年度初めに「新校長への伝言」というタイトルでさまざまな提言を投げ掛けている。

実感や疑問をユーモア交え
管理職の独り言

 本年度から月1回の掲載になったが、平成28年に始まり300回以上続いている。管理職が教育活動を通して実感した課題や教育施策への疑問などを時にはユーモアを交えながら匿名でつづる欄だ。
 特に反響が大きかったのは「北海道公立中学校校長M」さん。本質を突く指摘や提案が多く、読者から繰り返しアンコールが寄せられ、合計で30回以上寄稿いただいた。
 テーマや見出しは、

 「校則をシンプルに『社会で駄目なことは駄目』でよい」
 「『隠蔽』は絶対ばれる 問題が起きない=いい学校ではない」
 「学習規律は誰のため?大人の心地よさを優先してないか」

 ―というものがあった。
 他にも「東京都公立中学校副校長T」さんの回は、現場の課題や副校長の悲哀が描かれ、面白いと評判。
 「神奈川県公立小学校校長Q」さんの「忘れ物は自己責任?人にはいつも事情がある」(令和2年12月7日付)は、温かいまなざしに感動したという声が複数寄せられた。

論文や面接への確かな対策
管理職選考 合格へのポイント
管理職選考試験対策

 本紙の特長は、管理職選考対策ができること。
 20年以上にわたって教委事務局で人事や管理職選考を担当した経験のある方などに、論文の書き方や面接対策などを具体的に解説いただいた。不合格になる人の共通項なども明記している。
 管理職選考に関わる各連載には、役立つノウハウや視点があるため、これからじっくり対策をしたい人にお薦めしたい。

クレーム対応の心構え説く
関根眞一の教職員のための苦情対応力向上講座

 執筆者は苦情・クレーム対応アドバイザーとして活動する関根眞一さん。「となりのクレーマー」「日本苦情白書」「教師はサービス業です」などの著書があり、百貨店で苦情対応に当たった経験を踏まえ、教職員向けに対応策をまとめてもらった。
 教職員が保護者や地域住民とトラブルになる要因として「問題があるのは自分ではなく相手」と認識する傾向があるとデータを交えて解説。保護者への対応で大事なのは「子どもをより良く育てるパートナー」であるという意識を持ち、子どもの未来を見据えて語ることなどを提案している。

 5面の「提言」「リーダーのためのメディアガイド」も2年の蓄積があり、管理職としての視野を広げ、識見を高めるのに役立つ内容が多い。

日本教育新聞社からお知らせ

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