これからのICT利活用について学ぶ 教育の情報化推進フォーラム開催
8面記事山西潤一会長による開会挨拶
日本教育情報化振興会
日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)は、3月3日(金)、4日(土)に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で「2022年度教育の情報化推進フォーラム」を開催した。今回のテーマは、「ICT利活用で広げる教育のみらい」。今回は4年ぶりに対面での開催となり、登壇者と来場者との質疑応答場面が多く見られるなど、対面でしか得られないつながりを感じられた。
1日目のプログラムでは、ICTを活用した実践事例を募集する「ICT夢コンテスト」の表彰式が行われ、31名の受賞者が表彰された。次の基調講演では、文部科学省初等中等教育局学校デジタル化PTリーダーの武藤久慶氏が登壇。「GIGAスクール構想の実現について」と題し、わが国の課題を踏まえた、これからの教育の在り方について、ICT活用の重要性やGIGA端末活用において先進的な学校の取り組みを交え解説した。その他、立教大学文学部教育学科教授の河野哲也氏による特別講演や、現場の教員や教育委員会などが発表する模擬授業やパネルディスカッション、ICT活用実践事例発表が行われた。
2日目の最後には、総括パネルディスカッションが実施された。コーディネーターは会長の山西潤一氏が務め、パネリストとして放送大学教授の中川一史氏、印西市立原山小学校・校長の松本博幸氏、昭和女子大学附属昭和小学校・英語科長の幡井理恵氏が登壇した。テーマは、「デジタル教科書・教材利活用の実践と未来」。これから本格的な活用が期待されるデジタル教科書について、現状の課題や導入状況、効果的な活用法や教育効果、これから達していかなければならないフェーズについて意見が交わされた。
基調講演を行う武藤久慶氏