思い出をカプセルトイに 企業と協力、卒業生へ贈り物
1面記事卒業式後、「ガシャポン」からカプセルを取り出す生徒たち=10日、青稜高校のアトリウムで
都内の高校
青稜高校(東京・品川区)は10日、カプセルトイ関連企業と共に、同高校の思い出となりそうな小物を用意、卒業生に贈った。
同日の卒業式に続くホームルームの時間中、ハンドルを回すとカプセルが出てくる機械を校内に設置。100台もの機械が並び、事前に知らされなかった卒業生を喜ばせた。
この企画には、玩具大手のバンダイ(東京・台東区)の協力で実現。「ガシャポン」の名で展開しているカプセルトイ販売機を同校に持ち込んだ。
自社商品のガシャポンで世の中を楽しませたい企業と、コロナ禍の中で高校生活を過ごした本年度の高校3年生に特別な思い出を贈りたい同校の教員の思いが結び付いたものだという。
卒業式当日、式後のホームルームの時間中に、バンダイの社員らが校舎の玄関ホール(アトリウム)にカプセルが出てくる機械を約100台設置。生徒たちは昼過ぎから、それぞれに立ち寄り、友人らとハンドルを回した。生徒は機械の上に、カプセルを並べ、中身を見比べるなどしていた。
カプセル内には、「アクリルチャーム」と呼ばれる小物を入れた。制服、生徒手帳をはじめ、学校のマスコットキャラクター、近隣のパン屋の人気商品などを模した全20種類を用意。カプセルには、教員のお祝いのコメントを交えた説明書も入れた。