しごとへの道1 パン職人 新幹線運転士 研究者
16面記事鈴木のりたけ 作
作者は、さまざまな職業の現場を描く「しごとば」シリーズをまとめてきた絵本作家。本書は新シリーズで、パン職人や新幹線運転士、研究者を取材し、子ども時代から、現在の職に就くまでの過程を漫画で描いている。
最初はパン職人。小さい頃、誕生日に出されたのはケーキではなく、母が焼くレーズンパンだった。パン職人になるのが夢だったが、興味が移り、ホテルマンになる。しかし、パンに関わる才能が認められ、客室係からキッチン係に。ホテルの業務縮小により早期退職した後、本当にやりたいことを再考し、紆余曲折の末、34歳でパン屋を開店する。
各人の歩みを追体験することで、働くことの面白さや多様な道があることに気付かせてくれる。(小学校中学年から)
(1430円 ブロンズ新社 Tel03・3498・3272)