一刀両断 実践者の視点から【第271回】
NEWS教科書の誤記
教科書検定の形骸化が判明する記事が出た。《教科書1000カ所超訂正 再配布 東京書籍 コロナ禍で…》(FNNプライムオンライン(フジテレビ系))といった見出しが出ていた。
あり得ない出来事であり、これを指摘しなかった関係者は全てその責任を果たしてはおらず、そこに手当が出ていたのなら職務怠慢であり処分するのが当然であろう。
当事者たちはビクビクしているだろうが、巻末には所属や職や氏名が記されている。こうした委員は今後採用しない事である。入試のミスがひとつでもあればメディアに叩かれるのに、今回のあり得ない大失態の落とし所はどこにするのだろうか。
回収し、修正済みの教科者を配るという。お金の力で収束させたいのだろう。いい加減な仕事が露呈したのだから今後の動向に注目したい。世界的に観てもこれだけの実態は歴史に残るに違いない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)