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教育の情報化推進フォーラム 4年ぶり対面での開催

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 GIGAスクール構想の実現に向けた動きが4年目を迎え、効果的なICTの利用について模索される中、一般社団法人日本教育情報化振興会では、「ICT利活用で広げる教育のみらい」をテーマにフォーラムが開催される。本年度は3月3日(金)と4日(土)の2日間、国立オリンピック記念青少年総合センターで4年ぶりに対面での実施となる。注目の講演やプログラムなど同フォーラムの趣旨や見どころを紹介する。


一般社団法人日本教育情報化振興会 山西 潤一 会長

 一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)では、1年間の活動の総決算として、「ICT利活用で広げる教育のみらい」をテーマに、恒例の教育の情報化推進フォーラムを開催させていただきます。この4年、コロナの感染拡大に伴いオンライン開催を余儀なくされましたが、今年は久しぶりのリアル開催を計画しています。
 さて、GIGAスクール構想も4年目を迎え、学習道具としての一人一台端末の活用も定着してきているかに思われます。しかしながら、令和4年度の全国学力・学習状況調査結果から見れば、自分で調べる場面でICT機器を活用している学校の割合は毎日活用で2割程度、週3回以上を合わせてもようやく6割程度だといいます。学習道具としての日常活用はまだまだのようです。
 OECDの2030年の教育のあり方を展望する「Educa
tion2030」では、予測困難で不確実、複雑で曖昧な未来社会を生きる力として、「自ら目標を設定し、振り返り、責任を持って行動する」変革へのコンピテンシーを持ったエージェンシーを育てる教育の必要性が謳われています。自らの学びの航海を自らの手で舵取りしていく力です。従来の知識をインプットする一斉授業型から、個々の児童・生徒が学んだ成果を社会に生かす課題に取り組むアウトカム型へ、履修主義から修得主義への転換です。ICTの利活用で教育の方法も変わらざるを得ない時代になってきているのです。
 そのような時代に備え、本フォーラムでは、先生方の日々の授業づくりに役立つ情報はもとより、未来に向けての教育や学びのあり方を考える内容を取り上げました。まず、最初に基調講演として、文部科学省初等中等教育局学校デジタルPTリーダーの武藤久慶氏に「GIGAスクール構想の実現について」と題し、GIGAスクール構想の背景として理解しておくべき社会構造のメガトレンドやネクストGIGAに向けた施策の方向性についてお話していただきます。つづく特別講演では、立教大学文学部教授の河野哲也氏に、「開く情報と開く対話」と題し、教育や社会が求める自分と社会を相互に開くためのコミュニケーションについてお話しいただきます。基調講演、特別講演を通して、現状の教育から未来の教育を考えるヒントがきっと得られることでしょう。
 また、総括パネルディスカッションでは「デジタル教科書・教材利活用の実践と未来」のテーマで、今後の普及が期待されるデジタル教科書の活用と課題について、パネリストとともに考えたいと思います。そのほか、本会の国内調査部会による教育委員会と5千校余りの小中学校を対象とした教育の情報化に係る調査報告、情報モラルや情報活用能力育成のための授業づくり、ICT夢コンテスト入賞者による事例発表の他、会員企業によるICT関連製品の展示なども多数行われます。これらを通して、皆さんとともに、次代を担う子どもたちのため、ICT利活用で教育の未来を広げたいと思います。多数の皆さまのご参加を期待しています。

2022年度 教育の情報化推進フォーラム公式HP
 https://www.japet.or.jp/com-edu-forum/2022/

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